美智子上皇后陛下が10月20日に86歳になられました
お姿をメディアを通して拝見するだけでも、穏やかな気持ちになる方も多い事でしょう
しかし、その穏やかなお姿の背景には日々お感じになる事が多々お有りかと思います
宮内庁のHPに記載されている、上皇后陛下のご近況について(お誕生日に際し)、というページの文面に心うたれました
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
最近は,乳がんご手術後のホルモン療法によると思われる左手指のご不自由がおありで,ご移居後は数人の日本人作曲家の曲目を練習されることを楽しみになさっていらっしゃいましたので,おさびしいことだと思います。今まで出来ていたことを授かっていたこととお思いになるのか,お出来にならないことを「お返しした」と表現され,受け止めていらっしゃるご様子です。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「出来なくなったこと」について、こんな考え方があるのかと、はっとさせられたのです
「今までできていたことは『授かって』いたもの、それができなくなったことは『お返し』したもの」
誰もがいつか、返す日がくる
思わず声に出していました
授かったものをひとつづつお返ししていく事で、生まれる前にかえっていくような思いを巡らせました
確かに、一人で勝手に成長してきたわけでなく家族や出会った人々、触れたものに影響や力をいただきながら人として成熟していきます
それは、自分一人で得たものではなく「授かったもの」と思うと、改めて感謝の念が湧いてきます
そして、十分に生かしていかなければどいう思いを強くします
いつかは、それらをお返ししていく
全ては、自然の流れのままに。。。
私にとって、最後にお返しするものは何になるのでしょう
聴力は、心停止となってからも残ると聞いた事があります
出来ればその前に、声を使った生業をしているだけに、幸せな人生だったと感謝の言葉を声で伝えて、穏やかな気持ちでお返ししたいです
今日も心豊かに
池沢 絵でした
************************************************
池沢 絵のお仕事
Kai Voice 伝え手・語り手 声のお仕事
司会・ナレーション・ラジオパーソナリティー
************************************************